病院は西洋医学を施す場所です。今のところ病院では症状を一時的に抑えることを念頭に治療が行われています。ステロイド剤を使用して活性酸素を無毒化し酸化反応を抑えるために皮膚は一時的に回復に向かいます。
しかし、ステロイドの項目でも詳しく記載していますが副作用も多く、止めると症状を悪化させる弊害もあります。
そのほかにも症状が強ければ内服薬として細胞の増幅をコントロールするビタミンA誘導体のチガソンやビタミンD3を使用しますが、チガソンは異常児出産の可能性も高まり妊娠可能な女性には使用できず、ビタミンA過剰症や骨粗しょう症、脱毛などの副作用も少なくありません。
免疫抑制剤を使用することもありますが免疫力を弱らせることで感染症などにかかりやすくなったりするので注意も必要です。
光化学療法のPUVAはソラーレンを内服または患部に塗り長波長紫外線を照射し細胞核内のDNAとソラーレンが結合することで細胞の増殖を防ぎます。
再発までの期間が長く病院での治療は有効ですが一日に2回照射が必要で長期間にわたり必要なので根気よく通う必要があります。
<外用療法>
・活性型ビタミンD3外用
・ステロイド外用
<内服療法>
・ シクロスポリン内服
・ エトレチナート内服
<光線療法(紫外線療法)>
・ ナローバンドUVB療法
・ PUVA療法
・ エキシマライト療法
<生物学的製剤(注射療法)>
病院では治らない?
現在の病院では乾癬は上記のような治療をします。どれも一時的な解消であって根本的な解決にはなっていないですし、副作用も少なくありません。
副作用により悪化するケースも多くみられるのが現在の乾癬治療です。冷静に見ても病院で乾癬を完治させることは困難だという事が分かります。
私が乾癬での病院に対する考え方は交通事故で怪我をした人を治すようなものだと思っています。
今現在の辛くて痛い状況を抑えることは出来るけど、交通事故を防ぐための対策と言うものは管轄外であり、再発させては対処するという手段にしか思えません。事故を防ぐ!それがまず一番大事な事なのです。
実際に、これらの病院で行われる処置や方法以外で乾癬の症状が治まったという人は多いです。中には30年以上も病院に通っている人もいるぐらいですから乾癬は治らない病気と思われても仕方ありません。
私も長い間そう思っておりましたが実際に完治した人は大勢いるのです。多くの事例を見れば乾癬は決して治らない病気ではないという事が分かります。
病院の姿勢
病院や医師から「患者さんの身になって一緒に治療していく」、「患者さんと一緒に考え、選択して治療していく」、「病気とうまく付き合うようにコントロールしていく」と言われ安心できるものの頼りになる言葉では残念ながらありません。
治療していく、付き合っていくという事は、完治を目指していない言葉です。原因もわかっていない現段階で「治療する」「完治させる」という言葉が使えない発言の裏側が見えてきます。
病院はあくまでも対処療法であり目的は症状を抑えることであって乾癬に対してのアプローチではないのです。
そもそもなぜ、私は乾癬になっているのに彼はなぜ、ならないのか?これが分からなければ意味がないのです。その単純な問いに答えられないのが乾癬なのです。
しかし、その答えが分からなくても乾癬の症状は無くなったという人は大勢います。そこで重要なの事は「どうしたら乾癬の症状が無くなったのか?」。これに尽きます。
分かりやすく言えば風邪も同じです。風邪と言う病気を治す病院は無いのです。風邪のせいで発生する熱を下げる薬、風邪のせいで発生する咳を止める薬はありますが風邪を治す薬ではないのです。
風邪を治すのはあなたの体なのです。しかし乾癬の場合にはその薬がステロイドだったりと副作用があまりにも強いから問題なのです。
乾癬治療は病院で治らないのか
乾癬は治療をしないで放っておいても、自己治癒するというものではありません。そのためには病院で治療をする必要があります。
いろいろな治療の種類がありますが、どれも完治するというより乾癬と仲良く上手に付き合うということが大切になります。上手に付き合うとは、その症状を緩和することができ治療を続けることなのです。
乾癬にも皮膚にひどい状態で出るものと、関節が膨らんで硬くなってしまうというタイプがあります。
乾癬は遺伝もあり、また環境の要因などが重なることで発症すると言われていますが、根治ということになるとまだまだ難しいことがあるようです。
しかし新しい治療法もどんどん出てきているので、自分にあった治療方に出会えるまで、いろいろ試してみるということが必要になります。
もちろん乾癬を放っておいても命にかかわるものではないと言われていますが、直接死因にならないというだけのことです。
乾癬によって起こる免疫の異常は、全身性の炎症疾患を起こすこともあり、動脈硬化や心筋梗塞のような重篤な疾患にもつながると言われるようになってきました。
これらの疾患のリスクが上昇するということは命にもかかわるという間接的なことにもなってきます。
そのため進行を少しでも抑制するような治療をしていくことが必要になります。そして今はひどい皮膚疾患もまったく見えないようになって、普通の生活ができるようになっている人もたくさんいます。
今の薬の進歩によってこのような結果が期待できるので、きちんと乾癬の治療ができる病院で相談するようにしましょう。
関節症性乾癬の場合も非ステロイド性消炎鎮痛薬、関節リウマチに使われる抗リウマチ薬などの治療からスタートしますが、それでも悪化する場合は生物学的製剤などで抑える効果も期待できます。
また新薬も出ているので、自分の満足のいく効果が出る治療を早く探して続けることが必要になります。また治療の他に平行して漢方治療で体質改善努力をしている人も結構多いようです。