冬は温泉にはいけない

私は皆様も同じですが冬になれば温泉に行きたいです、「露天風呂にでも入り雪見酒を飲みながらひらひらと舞う雪の結晶を眺めていたい」健常者(慢性疾患を持たない元気で服薬履歴が全く無い人)であれば「当たり前な事を何言ってるんだ」と思ったり鼻で笑う人もいるでしょう、

そう思うのは尋常性乾癬と言う病名も知らない、勿論そのような病と戦う人の心を察する事もしないからそのように思える簡単に言えば「他人事」なのでしょうね。

まず尋常性乾癬が何故嫌なのか体全体に赤い斑点がまるで地図のように見え周りの視線を集めるんです。体には好発的に症状が悪化する場所とそうでない場所が混在します。

ついつい患部に目を置く入浴客のあの視線が本当にいやです、相手側も意図的に見て笑っているのは無いと思いつつそのように感じた瞬間、訳もなく今まで感じない羞恥心が湧き上がってしまうんです

私も決断には勇気がいりました

温泉を楽しむ季節は冬がいいのですが私の場合は冬は避けています。どのような病気をもっていても生きる事に不自由さはつき物です。

逆に「そのような不自由さが人間全てが抱える」と思っていても尋常性乾癬が気を病ませてしまうので冬に温泉に行けない事を自己受容し、同じ煩わしさを引きずらない、割り切ってしまえば重い心の荷物をどこかへ置いていけますよね

尋常性乾癬の特徴に生活していく上で心の動きや考え方が大きく関わる場合があります。またこのような要因が症状を悪化、緩和させます

温泉も治療法のひとつ!

温泉が乾癬に効く!これは科学的根拠は一切ありません。そのうえで話させてもらうと温泉に通って乾癬の症状が信じられないくらい消えたという人が決して少なくない事実もあります。

中には乾癬に良い温泉だと有名な温泉まで存在しています。温泉でも源泉掛け流しでなければ意味がないとも言われています。病院に何年も通っても改善に向かわない乾癬患者にとっては無視できない情報です。

ただ何度も言いますが温泉に入っただけで即効性がありすぐに完治できるような魔法の温泉などはありません

ただ、温泉に入るという事は温泉自体の効能を除外しても乾癬を悪化させないために必要なリラックス効果、ストレスの解消などが出来るという一面もあります。温泉療法という言葉もあるくらいですから試してみる価値はあるのかもしれません。

ただし、乾癬患者にとって温泉に限らず入浴は症状を悪化させる要因にもなります。長時間湯船につかるという事は血行も良くなります。本来なら健康的な話ですが、乾癬患者はかゆみを増幅させる要因でもあるのです。

また、体を洗うという意味でも強くゴシゴシ洗うと肌を刺激させると発疹が出来るというケブネル現象を起す可能性もあります。

温泉で治ったという人もいれば、温泉で症状が悪化してしまったという人もいるのです。さらに乾癬の症状を不特定多数の人にさらすことが強いストレスになってしまってはリラックス効果の期待も薄れます

それを踏まえたうえで改善したと多く報告されている温泉を試してみるのも一つの方法だと思います。あくまで必ずしも温泉が万人に効くものではないという事を理解した上で!

乾癬治療に温泉療法も加えよう

乾癬の中でも特に尋常性乾癬はストレスを解消することと、体内の脂肪や毒素などの代謝とデトックスをすることが重要となります。

そこで温泉は乾癬治療の促進にも効果があると言われています。特に乾癬に効果があるということでは北海道の豊富(とよとみおんせん)が有名ではないでしょうか。

しかし北海道はやっぱり遠くてなかなか行けないという人も多いはず。そこで例えば福井県の天谷温泉(あまだにおんせん)や群馬県の草津温泉(くさつおんせん)なども乾癬治療におすすめと言われています。

他にも病気療養でも人気のある秋田県の玉川温泉(たまがわおんせん)や同じく秋田県の日陰温泉(ひかげおんせん)、山形県の蔵王温泉(ざおうおんせん)や岐阜県の(かいずおんせん)なども人気があります。

温泉の入り方にも特徴があり、1日1~2回で油温は37度程度なら15分~20分。これは結構ぬるめとなります

もし40度程度の熱めなら5分~6分程度浸かると良いとのこと。長く浸かればいいということではありません。また体質によって合わない泉質もあるので自分でチェックするしかないようです。

ただし温泉治療となると、やはり多くの人が1週間程度滞在して温泉を利用すると効果を感じ、続けていると元に戻る期間が長くなると言われています

温泉はとても効果があるようですが、やはりそこに行くことがなかなかできないという問題がハードルを高くしてしまっているようです。

温泉地に住んでいる人なら徹底した温泉治療で再発を抑えることもでき、またそのような体験を持っている人もいますが、旅行で行くぐらいではなかなか効果をしっかり実感できないとも言えそうです。

例えば温泉地の温泉の湯ノ花などを毎日自宅の風呂で使うことができれば、だいぶ効果を感じるのではないでしょうか。もちろん現地にある硫黄を削ったタイプのものを使うわけです。

もちろんこの場合は硫黄系の草津温泉など、限られた温泉でしか購入できません。(いわゆるいい香りの入浴剤の○○温泉の湯のようなものではありません)しかし温泉に行かずに効果を毎日実感できる一つの手段ではないでしょうか。

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